TEARS【~君色涙~】
東高―――…?
「弟が行きたがってる西高に比べれば、そこまで頭の良い高校じゃないんだけど…。校則も自由だし、学校の雰囲気とかが私には合っててね。
先生も親切だし、良い学校だよ。しかもクラス全員みんな仲良かったから、行事ごととかすっごく楽しくて」
「……」
「たしか夏休みには学校見学も出来るみたいだから、もし興味があれば行ってみてね」
学校見学。
それってこないだ隼人と一緒に見に行ってきたのと同じかな。
夏休みか…
今度調べて行ってみよう。
マヤさんからの勧めに
私は自分でも驚くほど大きく頷き返していた。
その後、しばらくゆっくりお話ししたところで
マヤさんがふと窓の方に目をやる。
「いっけない、もうこんな時間。ごめんね話しこんじゃって。てか忘れてたけど、優衣ちゃんの学校って今テスト期間じゃない?」
「…えっと、はい。実は来週から…」
「わぁーごめんね!私ってばつい!実は私もこれから他の人と会う約束してて」
「あ、もしかして彼氏さんとかですか?」
何気なく聞いてみた私の質問に、慌てて席から立ち上がった様子のマヤさんはちょっと上の方を見ながらこう答えた。
「んー、別に付き合ってるわけじゃないんだけど。大学が一緒で。
まぁ腐れ縁ってやつかな」
「弟が行きたがってる西高に比べれば、そこまで頭の良い高校じゃないんだけど…。校則も自由だし、学校の雰囲気とかが私には合っててね。
先生も親切だし、良い学校だよ。しかもクラス全員みんな仲良かったから、行事ごととかすっごく楽しくて」
「……」
「たしか夏休みには学校見学も出来るみたいだから、もし興味があれば行ってみてね」
学校見学。
それってこないだ隼人と一緒に見に行ってきたのと同じかな。
夏休みか…
今度調べて行ってみよう。
マヤさんからの勧めに
私は自分でも驚くほど大きく頷き返していた。
その後、しばらくゆっくりお話ししたところで
マヤさんがふと窓の方に目をやる。
「いっけない、もうこんな時間。ごめんね話しこんじゃって。てか忘れてたけど、優衣ちゃんの学校って今テスト期間じゃない?」
「…えっと、はい。実は来週から…」
「わぁーごめんね!私ってばつい!実は私もこれから他の人と会う約束してて」
「あ、もしかして彼氏さんとかですか?」
何気なく聞いてみた私の質問に、慌てて席から立ち上がった様子のマヤさんはちょっと上の方を見ながらこう答えた。
「んー、別に付き合ってるわけじゃないんだけど。大学が一緒で。
まぁ腐れ縁ってやつかな」