TEARS【~君色涙~】
こうして、まさかの花火をする事になった。
スキップして歩くユカリに、みーちゃんは「どんだけ花火やりたかったのよ」と呆れていたけど
私も本音は花火がしたいと思っていただけに嬉しさを隠せない。
花火と、花火に必要な道具はディスカウントショップで調達し、皆で近くの河川敷へとやって来た。
懐中電灯に、水の入ったバケツ。
並んだ手持ち花火。
立てたろうそくに火を灯していく。
気がつくと、周囲はあっという間に皆の花火で明るくなっていた。
私も急いで持った先を差し出すも、ろうそくの火が風に揺れてか思うように点火しない。
ひとり困っていたら背後から誰かの大きな手が重なる。
「!」
「あぶねーから前見てみ」
ドキッとして振り返ると、すぐ耳元には隼人の声。
まるで後ろから抱きかかえられるような姿勢に緊張しつつも、言われたとおり前を向き直す。
するとようやくろうそくの火が先に移動して、一気に花火が噴き出した。
スキップして歩くユカリに、みーちゃんは「どんだけ花火やりたかったのよ」と呆れていたけど
私も本音は花火がしたいと思っていただけに嬉しさを隠せない。
花火と、花火に必要な道具はディスカウントショップで調達し、皆で近くの河川敷へとやって来た。
懐中電灯に、水の入ったバケツ。
並んだ手持ち花火。
立てたろうそくに火を灯していく。
気がつくと、周囲はあっという間に皆の花火で明るくなっていた。
私も急いで持った先を差し出すも、ろうそくの火が風に揺れてか思うように点火しない。
ひとり困っていたら背後から誰かの大きな手が重なる。
「!」
「あぶねーから前見てみ」
ドキッとして振り返ると、すぐ耳元には隼人の声。
まるで後ろから抱きかかえられるような姿勢に緊張しつつも、言われたとおり前を向き直す。
するとようやくろうそくの火が先に移動して、一気に花火が噴き出した。