TEARS【~君色涙~】
同時に、翌日からは学年種目であるムカデ競争の練習も始まった。
クラス全員か縦1列に並び、ロープを足首に固定したまま前進して速さを競うというもの。
体育委員の隼人が先頭となってリーダーシップをとり、掛け声や笛の音でリズムを合わせながら進むけど
これが結構難しい。
中には走るのが速い人、遅い人
男女それぞれ足の長さも違ったりするので
出だしは揃っても途中で微妙にズレが起きたりして上手くいかなくなる。
もつれて転倒しそうになる子もいた。
この日は初日という事もあり、今回の失敗はまた次回に活かすということで、今日の練習はひとまずお開きに。
「隼人~!」
繋がれたロープを外し、やっと自由になったかと思いきや、ふいに聞こえてきたのは藤原さんの声。
顔をあげると、先頭にいる隼人へと駆け寄っていった。
同じ体育委員ということあってか、隼人も藤原さんと普通に目を合わせて話している。
その様子を、私は胸中複雑な想いで見ていた。
「……」
クラス全員か縦1列に並び、ロープを足首に固定したまま前進して速さを競うというもの。
体育委員の隼人が先頭となってリーダーシップをとり、掛け声や笛の音でリズムを合わせながら進むけど
これが結構難しい。
中には走るのが速い人、遅い人
男女それぞれ足の長さも違ったりするので
出だしは揃っても途中で微妙にズレが起きたりして上手くいかなくなる。
もつれて転倒しそうになる子もいた。
この日は初日という事もあり、今回の失敗はまた次回に活かすということで、今日の練習はひとまずお開きに。
「隼人~!」
繋がれたロープを外し、やっと自由になったかと思いきや、ふいに聞こえてきたのは藤原さんの声。
顔をあげると、先頭にいる隼人へと駆け寄っていった。
同じ体育委員ということあってか、隼人も藤原さんと普通に目を合わせて話している。
その様子を、私は胸中複雑な想いで見ていた。
「……」