TEARS【~君色涙~】
「おい皆大丈夫か!?」
気がつくとクラス全員が共倒れしているという光景に、すぐさま駆け付けに来てくれた隼人。
中には尻もちをついたまま身動きが取れずにいる子や、足が挟まって思うように立ち上がれない人もいて、隼人が急いで手を貸していく。
「! 優衣!」
そんな状況の最中
一人うずくまって起き上がれない私に気づいた隼人が駆け寄ってくる。
そして私の上半身を起きあがらせると、肩を揺さぶった。
「おい優衣、大丈夫か?どっかケガして…」
「…い」
「えっ?」
「痛い…っ」
動かしたくても曲げられない足。
あまりの痛みに目から涙がこぼれていた。
「どうしよう優衣が…ねぇ隼人、これって先生を呼びに行った方がいいんじゃ…」
「それよりとにかく今は優衣を先に保健室へ連れていかないと」
空気が一辺してか周囲はザワザワと緊迫した状況に変わり、
側では駆けつけてくれた様子のユカリとみーちゃんの声がする。
…私、どうなっちゃうの?
治るよね?
運動会は?
そんな疑問が頭を駆け巡っていく今も涙が溢れて止まらなくて
ケガをしたショックからか錯乱とする意識の中
突然隼人が私の体を抱き上げる。
気がつくとクラス全員が共倒れしているという光景に、すぐさま駆け付けに来てくれた隼人。
中には尻もちをついたまま身動きが取れずにいる子や、足が挟まって思うように立ち上がれない人もいて、隼人が急いで手を貸していく。
「! 優衣!」
そんな状況の最中
一人うずくまって起き上がれない私に気づいた隼人が駆け寄ってくる。
そして私の上半身を起きあがらせると、肩を揺さぶった。
「おい優衣、大丈夫か?どっかケガして…」
「…い」
「えっ?」
「痛い…っ」
動かしたくても曲げられない足。
あまりの痛みに目から涙がこぼれていた。
「どうしよう優衣が…ねぇ隼人、これって先生を呼びに行った方がいいんじゃ…」
「それよりとにかく今は優衣を先に保健室へ連れていかないと」
空気が一辺してか周囲はザワザワと緊迫した状況に変わり、
側では駆けつけてくれた様子のユカリとみーちゃんの声がする。
…私、どうなっちゃうの?
治るよね?
運動会は?
そんな疑問が頭を駆け巡っていく今も涙が溢れて止まらなくて
ケガをしたショックからか錯乱とする意識の中
突然隼人が私の体を抱き上げる。