TEARS【~君色涙~】
隼人…――?
「俺が優衣を連れていく。代わりに木下たちは担任呼びに行ってもらえね…?」
「わかった」
「わり、頼む」
手短にそれだけ言い、後のことはみーちゃん達に託すことにした隼人。
そしてもう一度私の体を抱きかかえ直すと、
クラスの皆や藤原さん達が茫然と見ているのも構わずに、急いでこの場をあとにする。
「優衣、大丈夫か?俺が付いてるからな」
保健室に辿りつくまでの間、隼人は何度も私を励ましてくれた。
その間も痛みから涙が溢れて止まらなかったけど、隼人の呼びかけに何度も無言で頷き返す。
「……」
耳元では隼人の心臓の鼓動が伝わってきて。
ようやくちょっとずつ落ち着きを取り戻していった。
ありがとう、隼人。
私、大丈夫だよね…?
ところが、保健室に着いてすぐ先生に足の状態を診てもらうも
ただの捻挫や打撲ではないかもしれないと言われてしまった。
傷口はその場で消毒してもらえたものの、今すぐ病院に行った方が良いという先生の言葉に、私と隼人は思わず顔を見合わせる。
結局、この日は仕事中だった母親に車で迎えに来てもらい、そのまま病院へと向かうことに。
そこで医者の人から伝えられた怪我の名前は、靭帯損傷。
名前の通り膝の靭帯が損傷し、激しい痛みを伴うケガのことだという。
幸い、手術は受けないで済む事にはなったものの、治るまでの数週間はギプスをつけての生活を強いられることとなった。
「俺が優衣を連れていく。代わりに木下たちは担任呼びに行ってもらえね…?」
「わかった」
「わり、頼む」
手短にそれだけ言い、後のことはみーちゃん達に託すことにした隼人。
そしてもう一度私の体を抱きかかえ直すと、
クラスの皆や藤原さん達が茫然と見ているのも構わずに、急いでこの場をあとにする。
「優衣、大丈夫か?俺が付いてるからな」
保健室に辿りつくまでの間、隼人は何度も私を励ましてくれた。
その間も痛みから涙が溢れて止まらなかったけど、隼人の呼びかけに何度も無言で頷き返す。
「……」
耳元では隼人の心臓の鼓動が伝わってきて。
ようやくちょっとずつ落ち着きを取り戻していった。
ありがとう、隼人。
私、大丈夫だよね…?
ところが、保健室に着いてすぐ先生に足の状態を診てもらうも
ただの捻挫や打撲ではないかもしれないと言われてしまった。
傷口はその場で消毒してもらえたものの、今すぐ病院に行った方が良いという先生の言葉に、私と隼人は思わず顔を見合わせる。
結局、この日は仕事中だった母親に車で迎えに来てもらい、そのまま病院へと向かうことに。
そこで医者の人から伝えられた怪我の名前は、靭帯損傷。
名前の通り膝の靭帯が損傷し、激しい痛みを伴うケガのことだという。
幸い、手術は受けないで済む事にはなったものの、治るまでの数週間はギプスをつけての生活を強いられることとなった。