TEARS【~君色涙~】

~君色涙~

放課後は隼人と一緒に図書室で勉強して、5時になったら一緒に帰る。

そんな生活の日々がまた戻ってきた。


今ではもうすっかり自分の足で立って歩けるのに、心配性な隼人は相変わらず家の前まで送ってくれて

私もその優しさがとても嬉しかった。



強くならなきゃって、勝手にそう思い込んでいたけど

今のままの弱い自分でも十分幸せなんだと気がつく。






そんな気持ちが連鎖したように

二学期の期末テスト、隼人は再び学年1位へと返り咲いていた。



明日から冬休み。


今朝、いつものように登校してくると、

職員室からちょうど出てきた様子の隼人に会ったんだ。
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