TEARS【~君色涙~】
そんな私の考えていることが丸聞こえだったのだろうか

ジッとこっちを見てきた隼人と目が合う。


「えっ、な…なに?」

「いやそっちこそ。すげーニヤつきながら俺のこと見てたぞ」

「別にニヤついてなんかないし!」


げしっ


背中には今も弟が乗っかっていながら隼人に蹴りを入れる。

いつもだったらこんなのあっさりよけられてしまうのに、今日は隼人の膝にクリーンヒット。
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