TEARS【~君色涙~】
胸の高鳴り
広瀬先輩のことを初めて見たのは、中学に入学してすぐの放課後だった。
「かっこいい先輩がいるよ」って
ユカリに誘われ、ミーハーな気持ちながらも見に行ってみたことがきっかけ。
それまでは一度も誰かを好きになれた事がなかった私。
この日を境に、“憧れ”から“気になる人”へと変わっていった広瀬先輩は
どんな性格をしていて、何が好きで。
そして一体、どんな風に笑う人なのかも本当はまだよく知らない。
それでも、ただひたすらに誰よりも一番、真剣にサッカーに打ち込んでる広瀬先輩を見て
わたしの心はどんどん惹かれていったんだ。
……なのに、そんな先輩のことをなぜあの時、加奈子さんという同級生はあんなにも避けていたのか。
その理由は分からない。
でもひとつ。ひとつだけ…。
二人の間でしか分からない何かがきっとあるって
それだけは私にでも…分かるような気がした。
「かっこいい先輩がいるよ」って
ユカリに誘われ、ミーハーな気持ちながらも見に行ってみたことがきっかけ。
それまでは一度も誰かを好きになれた事がなかった私。
この日を境に、“憧れ”から“気になる人”へと変わっていった広瀬先輩は
どんな性格をしていて、何が好きで。
そして一体、どんな風に笑う人なのかも本当はまだよく知らない。
それでも、ただひたすらに誰よりも一番、真剣にサッカーに打ち込んでる広瀬先輩を見て
わたしの心はどんどん惹かれていったんだ。
……なのに、そんな先輩のことをなぜあの時、加奈子さんという同級生はあんなにも避けていたのか。
その理由は分からない。
でもひとつ。ひとつだけ…。
二人の間でしか分からない何かがきっとあるって
それだけは私にでも…分かるような気がした。