ピアノを弾く黒猫
生まれついての天パの黒髪。
化粧なんてしたことのない肌。
一重の瞳。
…どこにでもいそうな感じだけど。
普通より、女子力は低いと思うけど。
「優ちゃん!生島くん!
何しているの?」
由香が走ってやってきた。
「西條。
優ちゃんって可愛いよな」
由香に同意を求める生島くん。
「うん、可愛い」
由香は即答した。
って、え!?
「何で即答するのさ!
あたしなんて可愛いわけないじゃん。
2人とも眼科行った方が良いんじゃない?」
2人は顔を見合わせ、少し溜息をついていた。
…何で溜息?