発進受信
顔を真っ赤にしている筑那美ちゃんを尻目に家の玄関を開けた。

「ただいまーおばあちゃん、お客さんつれてきたよー」

「あらあら、孤太ちゃん、塚本さんも」

「すいません、お邪魔になります」

オヤージーが頭を下げる。

「あらあら、この小さい子は?」

おばあちゃんが筑那美ちゃんの頭をなでる。

「あ、あの、こんにちわっ!」

「ああ、今日から彼女になった筑那美 命さん」

「あらあら、孤太ちゃんにこんなに可愛いお嬢さんがねぇ、汚いところですが上がってく
ださい」

「お、おじゃましますっ!」

動作がガチガチしている。

右手と右足が同時にでていた。
< 104 / 202 >

この作品をシェア

pagetop