発進受信
「ま、いいのさ、煙草さえすわなきゃ、あれこれしちゃ駄目なんて束縛は嫌いだ」

「それにしても・・・本、結構あるんですね」

周りをキョロキョロと見渡す。

「まぁねん、そういえばさ、少し筑那美ちゃんの話を聞かせてくれないかな?」

「え、わ、私ですか?」

「俺んちはさ、見たとおり二階建てのおばあちゃんと二人暮らし」

「ご両親は?」

「死んだよ、顔も覚える間もなく」
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