発進受信
「オカリナサイマセ」

電子音が聞こえ、家に電気がついた。

すげー、オートだよ。

「私の部屋、二階なんで」

筑那美ちゃんの後を追って二階に着く。

すると、筑那美ちゃんの部屋であろう場所の隣にもうひとつ、ドアがあった。

「ご兄弟でも?」

すると、筑那美ちゃんはすこし渋そうな顔をした。

「まぁ、そんな感じです」

なんだろう。

電波は発されていない。

ま、お姉さんでもいるのだろう。

さぞかし美人だろうなぁ。
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