発進受信
「だって、まず公園で話をして、アクセサリーを買って、ご飯を食べて、デートじゃない?」

「そうなんですけど・・・」

クエスチョンマークを出していそうな俺の顔をじっと眺める。

すると、ふふふと笑っていた。

「なんか面白かった?」

「いえ、学校ではあんなにそっけないのにまるで子供みたいだなって」

「そりゃ、学校はおばあちゃんに行かせて貰ってるし、真面目にやんなきゃね」

「いえ、それでもなんだかいつも一人で五月蝿そうにしてたじゃないですか」

ああ、電波がすごいからな。

といっても電波なんか今でもゆんゆん飛んできては俺を通過して行ってるんだけど。

学校だと嫌でも目にするからなぁ。
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