発進受信
「えりちゃん・・・まなちゃん・・・みどりちゃん・・・」

どうやら電話帳を見られているようだ。

「ああ、それは、言いにくいな」

ジトーとした目でこちらを見てくる。

「あの、その、ああ、もうわかったよ」

お手上げのポーズをとる。

「俺の知り合いのオカマちゃんたちだ」

「え!?」

「オヤージーにたまに付き合わされるんだよ、そんなでみどりちゃんがオカマバーのマ
マ」

「そうだったんですか・・・」

「ちょっと興味あるだろ」

頷く。
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