発進受信
放課後。

ふー、疲れた。

首をボキボキと鳴らす。

ホームルームを終え、バッグに荷物をつめる。

「なあ、孤太」

野村だった。

「なに?監督」

「お前、あの登校拒否の女の子と付き合ってるのか?」

「うん、まぁ、でもあんまり人に言わないでくれよ?」

「解ってるさ、あーあ、あんな可愛い子が恋人なんていいなぁー」

「まぁ、でもご機嫌取りとか忙しいよ?」

「なあ孤太」

「ん?」

「男って辛いわねっ」

「ほんとだわっ」
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