発進受信
アクセサリーショップなのだがいまいち時代が古いというかレトロなものがおいてあり、あまり日向の目を見ていない。

しかし、そのくせいいライターが置いてあったり、オヤージーがいい奴だったりするので常連客なのだ。

「ホレ、見てみろ、マルボロの限定ヴィンテージだ、シャーク柄だぞ」

その手のひらには白と黒のなかなか重みのありそうなライターだった。

「どれどれ」

蓋をずらしてみる。

ボッという音とともに蓋の円が赤くなった。
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