発進受信
「君は、俺としたいのか?それとも俺でしたいのか?」

「ごめんなさい・・・」

「あせる事無いじゃない」

「でも、三日だって言うから・・・」

「ああ、でも違う形でもいいじゃない、一緒におやつ食べたり、ご飯食べたりでもいいん
だよ?」

「私・・・人とあまり接した事がなくて」

「じゃあ接してみれば良いじゃないか、せめぎあいをなくして人間は成長しないよ」

「怖いんです」

「そりゃ怖いさ、だけど俺だって依存しようとしている女の子を押し倒すほど悪い人間じ
ゃない」

「寂しいんです」

「誰だって宇宙のような心を持っているんだ、その宇宙は決して交わる事が無い」

「じゃあ、やっぱり寂しいじゃないですか」


手を握る。
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