発進受信
ツインテールで、学校の制服で、熊のバックを背負って、クマのアクセサリーをつけた、
俺の唯一名前を知っている、女の子。
「こんばんわ」
「こんばんわ」
呆気にとられた。
「これから、帰るところだったの」
階段をおりようとする彼女。
その後姿を抱きしめた。
彼女は無言で俺の手を触る。
外野は誰もいない。
俺の唯一名前を知っている、女の子。
「こんばんわ」
「こんばんわ」
呆気にとられた。
「これから、帰るところだったの」
階段をおりようとする彼女。
その後姿を抱きしめた。
彼女は無言で俺の手を触る。
外野は誰もいない。