発進受信
「おっし、コレで最後だ」

ひときわ大きなダンボールを抱えて部屋から出てくる。

「もうこんな時間だ、ばあさんのところに帰ってやれ」

「ん、ライターありがと」

「気にすんな、お得意様のためだ」

ショルダーバッグをかけなおし、店を出た。

手元でライターをシュボシュボ鳴らして見る。

確かにいいライターだ。

ジッポよりも使いやすい。

なにより吸ってる煙草と同じメーカーってのがたまらない。

ウエストポーチにライターをしまって家に帰る。
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