発進受信
騒音とも視界のノイズではないそれは俺を忙しくさせる。

座禅をくむ。

目を半開きにし、両手の親指をくっつくかくっつかないかの距離におく。

大きく息を吸い、静かにゆっくり吐く。

思考は無。

これ以上無い孤独。

母親の胎内のように考えを沈める。
・・・。
・・・。
・・・。
十五分。

それが限界だった。

座禅というものはおくが深い。

人間は、考える事をなくす事すら難しい。
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