発進受信
「ふーん、じゃあさ、俺の夢っていうかさぁ、目指しているもの、笑わない?」

「なんだ」

「いつかこの店に入ってくるようなライター買い占めてでっかい煙草屋やるんだ」

「いい目標じゃないか」

少し照れる。

オヤージーの前だと、ついつい子供みたいになってしまう。

なんだか夢中になってしまうのだ。

お父さんがいるとしたらきっとこんな人なんだろう。

「それで、そのリボンの娘はどうなんだ?」

「どうなんだってなにさ」
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