発進受信
「はい、ジュース」

それを受け取るとチューチューとストローを吸っていた。

「はは」

と、メロンパンを齧ると、こっちも喉が詰まった。

ジュースに手を伸ばそうとすると、筑那美ちゃんがそれを引っ込める。

ジュースプリーズ!ジュースプリーズ!

手話で話しかけるがジュースを手放そうとしない。

仕方が無いのでほっしーのジュースを奪い取る。

「これ!」

ほっしーが声を上げた。

「すまん、緊急事態だったのだ」

ようやくぱさぱさしたパンが喉を通る。
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