発進受信
「ひどいじゃないか筑那美ちゃん」

思わず抗議する。

口を尖らせてぶーぶーいった。

「・・・間接キス」

そうぼそりというと自分の席へと戻っていった。

もち、ジュースを持って。

間接キスかー。

男同士なら関係ないけど、女子はそういうの気にするお年頃だもんな。

「彼女に入れ揚げてるのか」

ぬおっと顔を突き出してくるほっしー。

「うおっ!妖怪能面男!」

「妖怪とはなんだ!しかし、飯まで奢ってやるとはな」

「いや、漫画貸してくれたお礼だよ」

「それ以上の考えは?」

「断じて、ない」

そう、それ以上の考えなんて頭に無かった。
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