発進受信
ようやく放課後。

「だり~、今日はなんか長かった気がするぞ」

「うむ、水曜日の時間割にはかなり問題がある」

ほっしーもだいぶくたびれた様子だった。

さってと。

義務的に屋上へと上がる。

重い扉を開け。

中央に立つ。

放課後、ここに人はいない。

用も無いのに屋上へくる人物などいないだろう。

指先をあげる。

頭に入ってくる、言葉なのか、文字なのか、音なのか。

たとえようの無いものが頭の中を支配する。
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