発進受信
「筑那美 命です」

「俺は 平潟 孤太郎、よろしく」

小柄な手を握る。

握手だ。

そうか、あの電波は恋の電波だったのか。

「じゃ、帰ろうか」

手を握ったままで立ち上がる。

「あっ、その・・・帰りながら、デートしませんか?」

デートか。

「君の事を知る事にもなるし、いいかな」
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