発進受信
―――さっそく困った。

女性との交際経験がまったく無いので行きようがない。

彼女は興味の電波をあまり発さないので対処に困る。

「そだな、公園でおやつでも食べよう」

「はいっ!」

明るく返事をしてくる。

どこかむずかゆいような奇妙な感覚だった。

歩いて公園へ。

屋台が何個か立っている。

といっても中身は機械で作るコイン形式だが。

「何が食べたい?」

「えっとぉ~チョコバナナ!」

「はいよ」
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