発進受信
ベンチで待っている彼女に渡す。

「おまたせ」

「ありがとうございます」

ベンチで二人でチョコバナナを頬張った。

「普通のチョコバナナだね」

「はいっ!」

嬉しそうに地に着かない足をブラブラさせた。

「門限とかないの?」

「家では、機械家政婦さんがいるんで、両親とも泊り込みで仕事です」

「ふーん」

チョコバナナを口に入れた。

安っぽいチョコレートの味が口のなかをいっぱいにする。

女の子かぁ・・・。

そだ。
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