カレイドスコープ
「あーーーーーー!!!!!!!!」
やっと解放された…
「俺に感謝しろよ」
響が鞄を持った片手を肩の後ろに回しながら言った
「は!?もとはといえば響が悪いんでしょ?」
「だって秋山に塩対応なお前面白かったから」
「あんただってあの2人に塩対応でしょ」
「なんかしつこいしうぜーしブスだし」
結構酷いこと言うな
「うちん家この近くだからじゃあね」
橋にさしかかった川島が振り向く
「おう」
「正直さっき川島がうちの近くにさきたときは安心したよ」
やべ、夜だからなのか知らないけど変なこと言っちゃった
「ならよかった」
でも、川島は普通に返してきていつものポーカーフェイスになる
ちょっと残念
「じゃあまた明日ね」
そう言って後ろを向こうとすると
川島がまた私の腕を掴み引っ張った
「わ!」
あっというまにうちの顔は川島の顔のすぐ近く
え…どゆこと?
すると川島は私の耳元で
「俺さ…実はメグみたいなのタイプなんだよね♪」
と呟いた
「?」
「じゃあな」
川島はすぐに手を放し私に背を向け歩いていってしまった
なにいまの
私の胸がドキドキしていた