満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜


「……結衣……」
「俺はヤクザだ……こういう怪我はよくある。結衣に出会う前はもっとあった…」
「これからも、あると思う……今回のがうまく収まれば……」
「……もし、辛いなら、家に帰ってもいいんだぞ?」


家に帰る?
康太から離れるなんて……出来ない

私は首を横に何度も振る

「……俺を見て辛くなるなら……家に帰れ」

そう言って私は浴室から出された


『康太…』


康太の重荷になりたくない…
けど、康太と離れるなんて
考えられないよ……。


私は康太がお風呂から出てくる前に
夕食の準備をし、食べられる状態にし
自室にいた。


今の私を見たら…
康太はまた帰れって言うに違いない。


……帰った方がいいのかな
その方が康太にとってはいいのかもしれない。

私の気持ちは揺らいでた。
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