満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
「俺は嫌がる女には手を出さない」
「結衣自身が俺を選ぶまで」
「けど、俺は気が短い…」
「早く俺を選んだ方が利口だ」
『須藤康太…』
「康太だ」
「桜田、送ってやれ」
私は桜田さんと部屋を出る
またあの黒い車に乗せられて
家に送ってもらった
康太の家を出てから
私の頭はぐちゃぐちゃ。
何がなんだかわからない…
まず……
両親に確認しないと……
私の平凡な人生が
良からぬ方へ動き出したのは確か。