満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
康太にお願いしたんだ……
私の気持ちを考えてくれるなら
一緒にお風呂も入るし
エッチもする
私が無理な時は断るかもしれないけど、次も誘ってほしい……
そして……
『将来のこと、考えていこうと思う』
「将来……?」
康太は私の言葉にキョトンとしている
『…結婚とか…子供とか……』
恥ずかしかったから小声で言う
康太を見ればキラキラした瞳で私をみている……そうだよね、それが正しい。
東和病院を去る日まで激務は続いていた
康太とまともに会話をする日も少なく、私の休みの日は次に勤務する病院のために、勉強をしている
「少し休んだら?」
康太はコーヒーを淹れてくれる
『……今までね、外科の患者さんが殆どだったから、経験不足だから……小児科や産科なんて無縁だと思ってた』
「俺の怪我を治すために医者になったんだからな」
『ふふ……そうなの』
けど……小児も産科もこれからは必要なのかもしれない。
……そんなこと康太に言ったら
また瞳がキラキラしそう……
コーヒーを口にしながら
康太を見ると私の視線に気がついた康太は不思議そうにしていた。