満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜


康太にお願いしたんだ……

私の気持ちを考えてくれるなら
一緒にお風呂も入るし
エッチもする

私が無理な時は断るかもしれないけど、次も誘ってほしい……

そして……
『将来のこと、考えていこうと思う』


「将来……?」

康太は私の言葉にキョトンとしている


『…結婚とか…子供とか……』


恥ずかしかったから小声で言う
康太を見ればキラキラした瞳で私をみている……そうだよね、それが正しい。


東和病院を去る日まで激務は続いていた
康太とまともに会話をする日も少なく、私の休みの日は次に勤務する病院のために、勉強をしている


「少し休んだら?」

康太はコーヒーを淹れてくれる


『……今までね、外科の患者さんが殆どだったから、経験不足だから……小児科や産科なんて無縁だと思ってた』


「俺の怪我を治すために医者になったんだからな」

『ふふ……そうなの』


けど……小児も産科もこれからは必要なのかもしれない。

……そんなこと康太に言ったら
また瞳がキラキラしそう……


コーヒーを口にしながら
康太を見ると私の視線に気がついた康太は不思議そうにしていた。
< 155 / 205 >

この作品をシェア

pagetop