満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
『自分に?』
「そう、いつも行ってるお店とかで名前覚えられたら嬉しくないか?」
そう言いながら私を後ろから抱きしめる
確かに……嬉しいかも
親近感って言うか……
「少しずつでいいんだ、環境が変わってるんだから……」
そう言いながら私の首にキスをする
『ん…っ、くすぐったい……』
「俺は姉に感謝してる……結衣といる時間が増えたし、結衣が難しい顔して帰ってくるけど……それでも東和先生のトコにいるよりはいい…」
『……そうだね…』
『…康太……私、カウンセリング通うかなって思ってるの…』
「カウンセリング?」
『うん……少しでもトラウマになってる事を取り除けたらって……』
『ちゃんと、自分の過去にも向き合いたいし…康太とのエッチを心から楽しみたいんだ……』
「……結衣、大丈夫か?」
『……うん、それにね、ほら、万が一子供が出来たら、楽しむどころじゃなくなっちゃうし……その……ほら、私からも……ね、してあげたいって言うか……』
恥ずかしい……
言うんじゃなかった……
ん?あれ?
康太??
振り向くと……
康太の顔が……赤い……
あ……まさかの赤面。
「……ったく、結衣には参る……」
久々に見た康太の赤い顔に
私は嬉しかった。