満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜


『…………なんです、だから私は全く何かされたりとか無くて、何を話したのかもわからなくて…』


「そっか、けどそれが晃のやり方なんだろうから、大丈夫」


私はカウンセリングの事を翔平さんに話した。私が話している間、康太はソファで寝ている。


「ねえ、結衣ちゃん……康太くん、気に入られちゃったかな?」


『……そうみたいです』

私は笑ってしまう。


まさか康太が一緒に行くとは思ってなかった翔平さんも笑ってる


「僕みたいなのはタイプじゃないって言ってたから、康太くんみたいなのかな?って思ってさ……」


翔平さんは草食系
康太は……肉食系だな

『私が眠っている間に何かされてたりして』

私と翔平さんが笑っていると
不機嫌そうに起きた康太


「……何もされてねぇよ」


『次も行こうね』


「……送り迎えだけする」


相当嫌だったようだ……
翔平さんも私も笑いが止まらない。
< 165 / 205 >

この作品をシェア

pagetop