満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
食事中、康太はずっと無言だった。
私も初めは声を出していたけど
何だか康太の雰囲気に負けて話すのをやめた
無言で食事は美味しくない……
「俺は言ったよね……結衣の全てを受け入れるって。何を聞いても俺の気持ちはかわらねぇ……」
突然話し出したかと思えば
私にとって大切な言葉……
『……っ、うん…うん…』
康太の言葉が嬉しくて涙が出る
「泣いたら飯が不味くなるぞ」
『……うん……っ、っ…』
それでも涙は止まらない
泣きながらご飯を食べる自分に可笑しくて笑ってしまう
「くっ……泣いて笑って飯食うって……結衣は忙しいな」
康太が笑いながら言う
『ほんとっ…忙しいっ……』
康太には敵わないや……
いつも私の気持ちを理解してくれて
安心させてくれる
『やばいね……康太が好きすぎる』
「ぶっ……はぁ?何言ってんだよ」
康太の驚いた顔に更に笑ってしまう
「……ったく……」
康太は少し呆れながらも笑ってくれた