満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
『……はい。わかっています。小百合さんが復帰したら医者を辞めます。これからは康太さんと須藤組を支えていきたいと思ってます』
「ほぅ……俺も支えてくれんのか……頼もしい娘が出来たもんだ」
康太のお父さんは笑いながら言ってくれる
『お義父さん、お義母さん……不束者ですが、よろしくお願いいたします』
私は頭を下げると
麻衣子のお母さん……お義母さんが
「お義母さんなんて嫌だわ……陽子って呼んで欲しいわ、それかママねっ」
嬉しそうに笑って言ってくれた
『あ……はい、なら……陽子さん』
陽子さんは、うんうんと笑顔
隣のお義父さんも
俺も名前で呼べという話になり
『……康介さん……ん…ちがうな…』
『……パパ』
「お?なんかいいなぁ……愛人が出来た気分だな」
大笑いしているが、私の隣の康太はかなりの不機嫌さん。
私は康太に寄り、康太をみる
ヤキモチ?意味わかんない……
「ちっ……ったく……」
私が言いたいことも理解してくれる
少しは機嫌が直ってくれるから助かる