満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜



『ん……っ』

目が覚めると、部屋は真っ暗



……部屋?
私は周りを見回す


……いつ帰ってきたの?
私は思い出していた


何気に髪の毛を触って思った

『あれ?洗ってある……』


あれだけのお産のサポートして
サラサラなわけがない……


まさか……
私が寝てる間にお風呂に入れてくれたの?


ベッドから降りリビングへ向かおうとドアを開けた。

……康太が誰かと電話で話していた。
邪魔したらまずいと思い、ベッドに戻ろうとドアを閉めようとした


「……どういうことだ!?」

少し怒っている康太の声に反応し、聞いてしまった


「……どうして、あの男が……」
「……あぁ……ん……わかった」

「大至急だ、とっとと探せっ」


あの男……
まさか……

探せ?
まさか………


あの男が日本にいるの?
日本に戻ってきたの?


康太はあの時、海外にって言ってた。
パスポートだって、日本にあるって言ってたから……


私はベッドへ戻り
自分の身体を抱きしめながら
目を閉じた。
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