満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜


怒鳴る康太も初めて見た……


多分、私が知らないところでは
あーなんだと思う


一生、康太のそばにいるって
決めたのに……
私……何やってんだろ


何があっても
康太が守ってくれるだろうし
私が強くならなきゃ……



康太が言っていた
あの男……
聞けない……


康太が言ってくるまで
黙っていよう……


私はそのまま眠りについた



次の日からも
私は変わらず、いつも通り……
モヤモヤしてるけど、聞けない。

けどね、
多分、康太は気がついてるんだ
だって
何をしてても康太の視線を感じる


康太と目が合えば、笑って返す
何か発したら
聞いてしまいそうだった。


それから毎日、送り迎えが康太になった
毎日、小百合さんの顔を見て
姪っ子をである、紗英ちゃんを見る…


『康太…子供好きだったんだ…』


「……そうらしい」


康太も自覚がなかったみたいで
笑ってしまう


1週間続いたけど、小百合さんは退院して翔平さんの実家へお世話になる

翔平さんも実家で寝泊まりする毎日

康太は紗英ちゃんに会えないのが寂しいようで、更に私にベッタリになっていた
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