満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
『翔平さん、片付けは私がやりますから、早く帰ってあげてください』
午後から休診の今日
お宮参りに行くと言う翔平さんに言う
「……お願いしてもいい?」
『はい、鍵は持ってますし、康太が迎えに来るまで、お茶させて貰いますから』
そう伝えると
「じゃ…お言葉に甘えて……」
翔平さんを見送り、鍵を閉める
康太も裏玄関の鍵を持ってるから問題ない
康太が迎えに来るまでに
やっておきたいことがあった
私はあるものを手にトイレに向かう
生理が来てないんだ
検査をすれば
『……やっぱりか』
私は妊娠していた
嬉しいけど……なんて康太に言おうかな
そんなことを考えながら
片付けをしていると
病院のドアが叩かれた
「すみません、先生いらっしゃいますか?」
患者さん?けど、休診だし翔平さんいないから受け入れられない……
「すみません、子供が誤飲しちゃって…」
誤飲?何を飲んだの?
即対処しないと、大変なことになるかもしれない……
私は翔平さんの確認を取らずにドアを開けてしまった
『もう休診なんですが、何を飲み込みむした?』
私がドアを開けると、足がドアに入ってきた
え?っと思い、相手の顔を見ると血の気が引いてくのがわかった