満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
目を覚ますと、真っ白な天井が見えた
「大丈夫?」
声の方を見ると
『翔平さん……』
「うん、まだ動いちゃダメだよ」
「結衣ちゃん……ごめんね……僕がお願いしたばかりに……」
『……翔平さんのせいじゃない…あの男は、常にチャンスを狙ってましたから』
「それと……言いにくいけど……救ってあげれなかった……ごめん」
私は翔平さんの言葉に全てを理解し
『……わかりました……少し一人にしてください』
翔平さんが病室から出て行ったのを確認して、私は天井を眺めていた
どうして……
私ばかり、こんな目にあうの…
私の赤ちゃん……
康太と私の……
『んっ……うっ……』
止められない涙
もう……嫌だ……
それから
体の傷がある程度治るまで
私は入院することになった
入院と言っても
翔平さんの自宅に……
康太も一緒に。
翔平さんも実家に泊まらず
必ず自宅へ戻ってくる
私のせいで……
申し訳ない……