満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
私は自室で寝る毎日
康太は何も言わない……
会話も少ない
康太は私に触れてこない
『康太……私と別れて…』
「俺は言ったはずだ、結衣の全てを受けとめる。別れる選択肢はない」
こんな私を誰が愛してくれるの?
同情で一緒にいられても……
『……なら、私を殺して……』
私の言葉に康太は私を真っ直ぐ見る
「結衣が望むなら殺してやる……俺も一緒に死ぬ…結衣がいない人生なんていらねぇ」
『……康太……康太は死んだらダメ』
「なら、結衣も死んだらダメだ」
そう笑ってくた
康太が笑ったのを久しぶりに見た
それが
とても嬉しくて……泣けてきた
私を抱きしめてくれる康太
久しぶりの康太の匂い……
『ごめん……康太の赤ちゃん…』
「…また、作ればいい……その子の分まで、可愛がればいい」
やっと、謝れた……
少しだけ気が楽になった。