満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
康太と離れて寝ていた6日間……
私はまともに寝てない
もちろん……康太も……
「……一緒に寝るか?」
『……康太が私と一緒に寝たいんでしょ?』
そう言えば、康太は鼻で笑ってくれる
一緒に寝ても抱きしめるだけ……
それが1ヶ月も続いた。
私は仕事に復帰した
抵抗がなかったわけじゃない……
けど、翔平さんが一人でこなせる患者さんの人数じゃない……
『小百合さんが戻ってくるまで……』
康太をなんとか説得して働いている
もちろん、送り迎え付き。
「悪いんだけど、帰りに東和先生のところに行って、サンプルもらってきてくれるかな?」
『はい、大丈夫です。康太といってきます』
翔平さんに頼まれて、康太と東和病院へ向かった。
先生はオペ中だったので
私は久しぶりに他の先生達に会いに行くことにした。
康太は知り合いが入院してるといい、そっちへ向かった。
久しぶりの病院……
数人の先生達と話して懐かしく思う
戻ってきてくださいって言われたけど
笑って流す……
康太と合流しようと思い、病棟へ行く
面会室に入ろうとしたとき
康太の声が聞こえた。