満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
洗い終わり
『康太…ワンピだけ取って』
ひょいっと顔だけ出して、康太に服を取って貰う
康太は私を見るなり
顔を赤くし、私を見ないように服を取ってくれる
えっって思ったけど
それが可愛らしくて
『女の人の裸なんて見慣れてると思ってた』
そう言ってみた
「…好きでもねぇ女の見ても何とも思わねぇ…」
『…へ、へぇ…』
好きなんだ…私の事
あ……そうだった
言われてたんだ
いろんな事がありすぎて忘れてた。
服を着て、出ると
桜田さんと数人の男と服を着たあの男がいた。
「それでは、行きましょうか」
桜田さんの言葉に
数人の男たちは
「おら、行くぞ」
「早く立てやっ」
そう乱暴に、あの男を扱う
私は康太と桜田さんに挟まれながら
ホテルを後にした