満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
『康太……』
ん?
『康太と出会って3日…色んなことがありすぎて…頭まわんない…』
「ん……そうだな…」
『康太に女になれって言われて……妻になれって言われて……』
『康太は私を助けてくれて……』
『……、』
少し……言いにくい。
けど、言わないと…ちゃんと私の気持ち。
私が黙ってしまうと
フッと笑って
「…すぐに結衣の気持ちが手に入るだなんて思ってねぇよ」
そう言ってくれる康太。
『……ごめん…』
「謝るなら、早く俺を好きになれ」
「俺は気が短いんだ…」
『……努力します』
そう言うと
私を抱きしめてる康太の腕が
少しだけギュってする
「……早く好きにさせねぇと、俺がもたねぇ…」
『ん?なに?』
よく聞こえなくて、聞き直したけど
言ってくれなかった。
「もう少しだけ、寝ろ」
『…うん…やっぱり…康太の…声…』
『…す……き…………』
好きかもって言いたかったけど
私は眠りについた。