満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
康太生活
お昼前に私と康太は目を覚まし
出かける準備をしていた。
……病院にいくため。
「行くぞ」
そう、私の手を引き歩き出す。
今日は桜田さんがいない。
どうやっていくのかと思ったら
地下の駐車場へ向かった。
『康太…運転するの?』
「ん?あぁ、早く乗れ」
康太の車……
いつも黒のフルスモ
いかにもヤクザですって車と違い
白の車
……それでも、いかにもって感じ。
国産車なんだけど、
高そうな車。
車は走り出す。
運転している康太。
なんか……ソワソワしちゃう。
……よく考えたら
私は康太のこと知らない。
知ってるといえば
須藤組の須藤康太ってこと。
桜田さんが「若」って呼んでいたから
多分、須藤組の上の人なんだろうか…
康太って、何歳?
やばい……知らなすぎ。
見た目……25歳くらい?
ん……落ち着きからしたら
30歳とか?
「どうした?」
私が考え込んでいたら
康太が私に聞いてくる