満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
「結衣?どうしたの!」
私の親友の大橋麻衣子が
走ってる私に大声で聞く
『ごめ…急ぐから、また明日ね』
そう言って急いだ。
玄関を出て、車が停まっている校門を見ると
黒いセダン…フルスモ…
昨日の車だ。
しかもチンピラ風の若い男もいる。
他にも数人と車。
車に寄りかかっていた須藤康太は
私を見つけると
少し笑った気がした。
周りの生徒がガヤガヤする。
これって…
かなりヤバイよね…
こんな注目されてる所に
私が行ったら…
けど、どの道
逃げられない…
私は歩きながら
真っ直ぐ須藤康太を見た。