満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
『あ…いや、…私、康太のこと何も知らないなって……』
「そうだったか?」
『うん。私、須藤組の須藤康太ってことしか知らない』
その事実に康太は
えっ?と言いだし
「……悪い…ちゃんと話す」
病院までの間に少しだけ康太の事が知れた。
須藤組の若頭、須藤康太。
康太のお父さんが組長さん。
康太は時期組長さん。
康太は2人兄弟
お姉さんがいて、今から行く病院は
お姉さんの病院。
康太のお爺さんがやっていた病院を継いでいる
康太は27歳だった……
私より9歳も年上。
「俺…ロリコンじゃねぇから」
その言葉に笑ってしまう。
着いた病院は個人病院
病院とつながって裏手には
お姉さん宅がある。
そっちに車を停めて
玄関から入る
「あら、康太じゃない!珍しい」
綺麗な白衣を着た女の人が顔を出す
この人が康太のお姉さん…
「診てやってくれ」
そう言うと、お姉さんだろう人が私を見る
少しギョッとして
「…あんた……ロリコンだったの」
私はお姉さんの言葉に笑ってしまった。