満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
さっきいた部屋に戻ると康太がいる
「大丈夫か」
心配そうに駆け寄る康太
「結衣ちゃんがいると、私の知らない康太だわ」
そう笑いながら白衣を脱ぐ
『うん、薬貰ったから…』
薬を見せると
「俺が管理する」
その言葉に私も小百合さんも大笑い。
小百合さんが小声で私に
「えらい奴にひっかかったもんね」
だから、私も小声で
『過保護ですよ』
そう言いながら、また笑ってしまう。
康太は少し寝るわっと言って
ソファで寝始める
「結衣ちゃん、おいで。お茶にしましょ」
小百合さんのお誘いを受け
お茶の用意を手伝い、
テラスへ出た。
「女の子とお茶なんて、久しぶりだわ」
小百合さんはにこやかに紅茶を飲む。
『お忙しいお仕事ですよね…』
『私、来月…高校卒業なんです…』
私の言葉に小百合さんは
咳き込んでしまった
『だ。大丈夫ですか?』
「ご、ごめんっ…だって。まさか高校生だなんて…二十歳くらいかと思ってた…」
『ふふ…ロリコンですよね…』
「本当だわー」