満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
『私……康太の彼女じゃないんです…』
私は小百合さんに正直に言っていた。
『出会って…今日で4日目…なんです』
『けど、たった4日で康太は私を救ってくれたんです』
『…康太を好きになりたい気持ちはあるんですが…その…怖くて…』
「結衣ちゃん…好きになりたくてなるんじゃないの…自然に好きになるものだよ」
「その怖さも、好きになれば消えていくだろうし…もし、消えなくても全て受け止めてくれるのが康太なんじゃない?」
『小百合さん…』
「結衣ちゃんを連れてきた康太は、私が知っている康太じゃない」
「康太は女性を大事にしないと思っていたわ……」
「言葉を汚く言えば、女を道具として使うだけ……っと言っても、それでもいいって女が寄り付いてくるのよ……ヤクザっていうブランドみたいなもんに…」
小百合さんの言葉に私は思い出した
私がシャワー室から服を取ってってお願いした時の康太……
『……私が知ってる康太は違いますね』
「でしょ、それが本当の康太なんじゃないかな?」
そう言いながら紅茶を飲む。