満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
お風呂を済ませ
リビングに戻ると
康太はまた本を読んでいた、
康太の隣に座り
『その本は参考になるの?』
「…姉が言ってただろ、俺は女の扱いが悪い。同じように結衣を扱いたくない」
『ん?え?聞いてたの?』
小百合さんとテラスでの話を
康太は寝たふりして聞いてたみたい。
「結衣は初めて大切にしたいって思った」
「…風呂入ってくる」
康太は私の頭をポンポンして
バスルームへ向かっていった
私はその後ろ姿を見ていた
んで、気がついちゃった
康太、耳赤い……
恥ずかしいなら言わなきゃいいのに…
こっちまで恥ずかしいよ。
康太が読んでいた本を手に取る
どんなことが書いてあるか気になっていた。
読んでみると、本当に参考になるの?
そんな疑問ばかり。
読んでいたら、眠くなってきた
寝ちゃいそう…………