満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜


夢……

私の過去は消されたの…
もう、あの嫌な気持ちもない

怖くない……

だから、自信持って言えるんじゃないか
康太が好きだって。

好きより怖さが大きくて
いつも好きって気持ちが消される


「…っ…い!……っい!」


誰かが私の名前を呼んでいる。
短い夢から覚める時間だ……


「結衣、風邪ひくぞ」


私は寝ぼけていた
夢の世界にいるみたい……


勘違いしたんだ。
もう怖くないって。


『……こう…た』

「どうした?」

康太が近くに来てくれる

私は康太に抱きついていた

「ゆっっいっ!?」

『…もう……平気…』
『こうた……すき…』
『……すー……すー……』

私は眠りについた。

康太を困らせてしまったことなんて知らずに。

「寝ぼけてたのか?…んで好きって…」
「ふ……いい。ゆっくり待つよ」

康太は私をベッドに運んでくれた

「少しだけ…一人で寝ててくれ」
「おやすみ」
< 60 / 205 >

この作品をシェア

pagetop